日本で増え続ける空き家。2023年には5件に1件が空き家になる!?

メディアでも話題の日本の空き家問題とは

「空き家問題」は、テレビのニュースや情報番組などでも頻繁に取り上げられている社会問題の1つです。家主が亡くなるなどして誰も住まなくなった家が、そのまま放置され全国各地で問題になっています。

なぜ、空き家の放置が起きてしまうのか、何が問題なのかを見ていきましょう。

なぜ増えたのか

過疎地などの地方だけでなく、人口の多い地方都市や大阪や東京などの都心部でも空き家が増えています。理由としては様々な背景が考えられますが、1つには少子高齢化が挙げられます。

働く方の都会志向や、まだまだ日本人に根強い新築マイホーム志向も空き家を増やした原因の1つで、たとえば、地方で育った一人っ子の子供が都会の大学に進み、そのまま就職、そこで憧れのマイホームを購入したとします。ご両親が亡くなっても、生活の基盤が都会で形成されているので、実家に戻ることが難しい人生設計となってしまいます。

また、実家のある同じ地域で働いていても、空き家問題は起こります。

たとえば、一人っ子同士が結婚したとし、いずれかの実家を受け継ぐとしても、1つは空き家になってしまいます。さらにマイホーム志向が強く、自分たちの家を持ちたいと考えた場合には、結果として両家の実家に住む人がいなくなり、夫婦ともに空き家を抱えることになってしまうのです。

このように少子化や核家族化とマイホーム志向や都心志向など、様々な背景が空き家を増大させています。

また、高齢化により亡くなってはいないものの、老人ホームなどに入所してしまい、管理がなされないまま放置されている空き家も少なくありません。

なぜ放置されるのか

では、なぜ誰も住まなくなった空き家がそのまま放置されてしまうのでしょうか。

1つには近年増加傾向にある生涯独身で身寄りがない、または子どもがいない夫婦などで相続する人がいないケースがあり、結果的に放置状態が続いているのです。先に挙げたように既にマイホームを持っていたり、賃貸暮らしであったりしたとしても違う地域に働く拠点があるため、実家に戻って暮らすニーズがないのです。それなら売却や賃貸をすればいいと思いますが、地方によっては購入希望者が現れず、少子化の影響で借りたい人も減っており、有効活用が難しい状況もあります。

空き家のままでも、迷惑をかけないように管理が出来ていれば問題ないのですが、近くに住んでいないから頻繁に訪れることが出来ないなど、管理の手間や費用がかかるからと放置する方が多いのです。

空き家の放置によるリスクとは

空き家が社会問題になっているのは、放置による周辺地域などにもたらすリスクがあるためです。
実際にどんなリスクがあるのか見ていきましょう。

景観や治安悪化
雑草が生い茂ったり、建物の老朽化が進むと、地域の景観が悪くなります。また、人気(ひとけ)を感じない場所が増えれば不審者などが侵入するリスクや、人があまり住んでいない地域として空き巣に狙われやすくなるなど、地域の治安が悪化するリスクもあります。

雑草や害虫
空き家に庭がある場合、雑草が伸び放題になれば夏場に蚊が繁殖したり、ハエやゴキブリなどの害虫が増えたり、カラスやツバメなど、鳥が巣を作ってゴミを荒らしたり、糞の被害なども増えるかもしれません。野良猫や野良犬が集まるリスクなども考えられます。

倒壊
建物、門や塀などの老朽化で、地震などの自然災害の際はもちろん、劣化が原因で突然崩れたり、倒壊したりする恐れがあります。塀の下敷きになってケガをしたり、生命をも奪われたりするリスク、塀などの倒壊により地震の際、避難路を塞いでしまう場合もあるのです。

火災
空き家は狙われやすく、放火されて近隣に類焼する可能性も捨てきれません。また、内部に発火物が放置されたままであったり、電気などもそのまま契約されたりしていれば漏電による火災などのリスクもあります。

防犯面
上記にて治安が悪くなると言いましたが、所有者が訪れる気配がなく、近隣にも人があまりいないといった地域では、空き家に無断で人が入り込むこともあります。浮浪者が住み着くだけでなく、犯罪者のアジトなどに使われる可能性や大麻栽培などに悪用されてしまうリスクもあります。

空き家問題の対策

では、空き家問題を解決するにはどうしていけばいいのでしょうか。

1つの有効活用法として住宅のまま売却する、賃貸として貸し出し家賃収入を得ることが考えられます。

但し、すぐに買い手が現れるか、借り手がつくかは地域や立地、建物の間取りや状態などによっても異なってきます。

売れない、借りる人がいないといった場合には、倒壊や老朽化のリスクを防ぎ、防犯面や防災面のリスクも減らす為に解体して更地にする、ということも必要でしょう。

そのうえで年に何度かは除草作業を行いに来たり、自分で訪れるのが難しければ、管理会社などに管理を委託したり、造園業者や便利屋さんなどに除草を依頼するなどしなくてはなりません。

そんな中、積極的に行ってほしい有効活用法ですが、地域のニーズをリサーチして認定保育園など別の用途に活用して、運営を誰かに任せる、地域に寄贈して集会所などに利用してもらうといった方法も考えられます。

空き家問題の未然予防

国の対策としても長期優良住宅の推進が取り組まれています。

耐震性や耐久性、省エネ性能が高く何代にもわたって長く安心して住める住宅で、家族構成やライフスタイルの変化に応じた間取り変更が容易にできる、小さな子どもから高齢になるまで安心して暮らせるバリアフリー設計などを備えた住宅です。

長く安心して快適に暮らせる住宅なら、一度都会に出ても、将来は戻ってこようと思えるかもしれません。

また、高品質住宅ということで買い手も付きやすくなり、将来、誰も住む人がいないというときにもスムーズに売却したり、賃貸で貸し出しできる可能性も高まります。

日本の社会問題として1人ひとりが意識して、空き家を増やさない工夫をしたいものです。

まとめ

今回は日本の社会問題でもある空き家についてご紹介させていただきました。

これ以上、空き家を増やさないためにも、日頃から家族で話し合い、それぞれがマイホームを持たないよう検討したり、ライフスタイルに合わせた売却や住み替えを行う、代々受け継いでいける住まいづくりをして空き家を増やさないようにしたいものですね。


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